
「東壁のもう1つのパネルは保存状態がよいが、描かれているのが何であるかについては議論がある。座った女神の膝の上に双子が描かれており、肥沃さと繁栄を描いたものと思われる。この女神が誰なのかについては、テルス、ウェヌス、パークスといった説がある。
祭壇の意図を考えればパークスが最もふさわしいが、今もってこの女神の正体については議論が続いている。」
生命、太母神(グレート・マザー)への敬意
さまざまな姿をとって現れる、
与え、奪う者
時間軸に沿って明らかにされる女神の物語
いかにして最高の位置から下落してきたか
女神は次第に抑圧されて言ったが、ほかならぬ女神の性質自体も常に周期的であり、生命の性質にはめ込まれたもの
女神は彗星 のように、何度も何度も戻ってきた
現在、女性運動と環境運動の精神を通じて戻ってきている。
今破壊と支配の階級的な衝動が、生の飛躍(エラン・ヴィタル)を摩滅し 、地球全体の消滅に直面しているので、
女神の生命を維持する力というものが再び重要になってきている。
地球の大いなる生命系を科学的に理解することを、ギリシアの大地の母にちなんで 「ガイア仮説」と呼ぶのには、何の不思議もない
タイトルの下にある下記の引用は「グノーシス派の讃歌」とあるが興味深い。・・
「私は最初にして最後のもの、敬われるものであり、さげすまれるものであるゆえに・・・
私を彼らは生と呼び、あなたがたは死と呼んだ。」
創造の問題とは、「まったく何もない空間から、何が現れうるだろうか」と問うことだ。
サンスクリットでは、創造原理をあらわす力は女神シャクティとして知られる
古代ギリシア人のペラスゴイ人の神話(太母エウリュノメ)・・創世記の天地創造の物語はそれに似る:
(配偶者は蛇)
北米のインディアンの天地創造の物語でも同じテーマ(曾祖母ワカン)
かっては多くの学者が初期のポルノグラフィであると主張
骨や枝角や象牙に刻まれたもの・・・槍や銛や逆刺鏃(やじり)=武器とされたものは、
女性の
自分自身の周期や植物が季節毎に成長するのを観察したしるし⇒自然の周期性
アレクザンダー・マーシャックによれば、しるしは植物で、洗練された儀式が見出される
旧石器時代少なくとも5万年は継続した文化があった
古代ギリシア人のペラスゴイ人の神話(太母エウリュノメ)
図006 ジェィムズ・メトカフの木版画
ペラスゴイ人の神話では男根を表す蛇は、太母エウリュノメの配偶者とされる。聖書の天地創造では両者の関係は歪曲され、エバの役割は創造者ではなく、単なる誘惑者となっている
Wikipediaエウリュノメーでの説明は以下
「ロードスのアポローニオスによるとエウリュノメーは蛇神オピーオーンの妻で、オリュンポスの最初の支配者であった。しかしオピーオーンがクロノスとの力比べに負けたとき、オピーオーンとエウリュノメーはクロノスとレアーに王権を譲り、海の中に姿を消したという」
エリコは放射性炭素年代測定法によれば、前9550年に、聖なる泉の場所に建てられた
居留地は三日月の形に作られ、家々はミツバチの巣の形だった。
どちらも強力で永遠なる太母神の象徴

1960年代前半ジェィムズ・メラート(James Mellaart)発掘チャタル・ヒュユクcatalhoyuk・・前6500年~前5700年に栄えた
発掘された139の部屋のうち48は女神の社
壁の奇妙なレリーフ・・歯のある胸
太母神の対をなす性質・・死と破壊の能力と母性的な気遣いと
(p012の図)キャプション
「粘土でできた女神の小彫像、豹とともに王座についている。
チャタル・フュユクの神殿から出土。
動物の女王としてのキュベレの最も初期の彫像と思われる」
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Ankara Muzeum Mother Goddess Cybele,
ネコ科動物のヒョウを従えて玉座に座っている。出産中。
⇒地母神とライオンのページにこの女神の後ろ姿の見られるサイトへのリンクあり
女神と獣たちの密接な関係
女性の象徴・・胸・臍・妊娠中の腹部
男性の象徴・・雄牛・雄鹿・雄羊・角
女神の存在が男性に対する女性の優位を示しているわけでもない。
なぜなら、彼女はいつも、雄牛・雄羊・雄鹿を同伴しているからである。
「ハジラールの宗教ではっきり示されていることが一つある。それは女性が優位にあることだ。」ジェィムズ・メラート
図p013ミノス文明のクレタ島の女神
「情け深い家の守護神、不死と再生の象徴である忠実な蛇を高く掲げている、一方彼女の頭上では、鳥(※)が見張り番をしている。クノッソス、前1600-580頃」
※このキャプションはおかしい?鳥ではない?ネコ科動物である
南東ヨーロッパに、前7000年から3500年の間に独自の新石器時代の文化があった
旧チェコスロヴァキアと、西ウクライナから国会まだ、またエーゲ海・アドリア海にいたるまでの地域に高度に発達した文明「ハジラールの宗教ではっきり示されていることが一つ 蛇の象徴のないのが特徴である、チャラル・ヒュユクと違って、南東ヨーロッパでは蛇と鳥とが多女神の主要なモティーフである。(p013)
女神は常に、蛇ともっとも友好的な関係にあった。また、彼女は世界中で、蛇より高い領域への道を飛ぶ鳥と結び付けられている。蛇と鳥との関係は,古代のシャーマンによる入門のための脱魂儀礼の一部であり、そこで入門者は、脊柱の根元にとぐろを巻いている蛇を目覚めさせるという体験をする。
蛇は中枢神経系の主要部分にそって身体の「生命の樹」を上昇し(※)、変身して、最終的に飛び立ってシャーマンを神聖なものの世界へと連れて行く鳥となる
鱗を持った蛇と羽をもった鳥との変換関係は、マヤ文明のケツァルコアトルという大蛇の話にもっともよく体現されている。
エジプトでは、女性のエネルギーのうち鳥の性質を持つ相はネクベトになった。
それは禿鷹の姿の神であり、出産の守護神として拝まれた。
これと対になる蛇の相はウアジェト、つまりコブラである。それは大地に植物を繁茂させる。
これらが対になって王の標識の一部となった。「二人の貴婦人」としても知られる。
(p013)
※・・この辺りは後ほど・・ 詳しくは『古ヨーロッパの神々』マリヤ・ギンブタスを読む
インド都市ハラッパー 前3000年紀
発達上それらはヨーロッパや中東で生じた事態に対応する・・第一の神は太母神(豊穣力)
サー・ジョン・マーシャルによる分類
腕に子を抱いた母神または妊婦
手を胸に載せたい鳥頭の女神
洗練された三日月の被り物をつけ、腹に帯をまき、ネックレスやイアリングにした宝石を身につけた半裸の像
こういった型に加えて、どくろのような顔で生命をむさぼり食うような恐ろしい母を表す女神の像も
ヨニ(陰門)の描写、頭に山羊の角をのようなものをつけた女神・・再生の普遍的な象徴
ハラッパーとモヘンジョ・ダロで開花したドラヴィダ人による洗練された文化は、前1700年ごろ、父権的なアーリア人の侵略者によって滅びた
アイーリア人またはバラモン司祭たちはカースト制度を作り、「光の息子たち」(※)が皮膚の黒いドラヴィダ人と結婚することを禁じた。
このため皮肉にも女神は現在に至るまでインドで生き延びることができた
(p014)
初期の農耕定住地は、古い旧石器時代の特徴を備えている。 すなわちふれたものすべてを増大させ、富裕・豊穣を実現する女性の神や、生命に対する深い敬意。平和主義的で階層的な構造・・J.Jバッハオーフェンの考えていた母権社会の本質的な特徴
調和のとれた共存のモデル)
前2000年紀
暴力的な構想、攻撃的で競争的な衝動へ堕落した理由?
農業の発展に答えがある
人間の共同体に関する初期の農業の影響「新石器時代革命」
発展の中で生じる支配と抑圧
耕作が始まると地域の生態的なバランスが崩れ始め、人口が増えていくと、環境を開発し消耗することが生活の方法となっていった
動物の家畜化。。生命を作る家庭における男性の役割がはっきりわかり、
動物を支配することによって次第に女性や女神を「飼いならし」、服従させることが推し進められていくことになった。
雌牛の群れ全体に種付けするために一頭の強力な雄牛を選び出し、他の雄牛は除外する
フロイトの「去勢コンプレックス」の実際の源
動物=兄弟姉妹(親族関係)トーテム⇒動物はある意味最初の奴隷となった
処分可能な余剰物や市場向けの品物は社会の階層化やより中央集権的な政治支配をもたらす
女性は男性の種の受け手とみなされ出した
男が生殖の役割を侵害し、相続権が父から息子に伝えられるようになり始めた。
「文明」の誕生は「父系」の誕生でもあった
(p015)
家父長的な侵害
「男性の生殖力の事実に反する隠喩」バッハオーフェン
バビロニア・・イシュタル、
フェニキア・・
アスタルテまたはアシュトレト
キリキア・・アテ
インド・・アディティ
女神は文化という文化で、多くの名前を持って現れる
エジプトでは、女神は常に神々の中できわめて重要な位置を占めていた。
王朝時代、ネクベトは天空神ヌートと、世界を作り天界にラーを置いたネイト(ギリシアのアテネの祖先の一人)へと分化させられた
彼女の数多い姿のうち、もっともよく知られているのは翼のあるイシス((玉座)
エジプトではあらゆる財産権は母系を通って娘へと伝わる
アナトリアの大女神キュベレ、キュベベまたはクババの歴史は新石器時代まで遡れる。
「万物の創造主」
彼女は隕石として空から落ちてきた
両性具有の存在ともいわれる
シュメールでは、イエンナ
王国の文化的・精神的中心であるニップールの王座に座っていた
「偉大なる天界から偉大なる冥界へと降りてくる」天の力に変身
子どもを抱いていることもある。
長い外衣を着た男性=植物の霊、ドゥムジの原型と一緒のこともある。
ニンフルサグ、イエンナ、イシュタル、キュベレ、処女マリアが息子を弔った
4000年前の銘版で聖なる愛の女神イエンナの冥界への降下を読むことができる
=現存する最古の神話
試練・死・復活というテーマは、
イシュタル、ぺルセポネ、、ディオニュソス、最終的には新約聖書へ
神宮を頂点とする階層社会が生まれつつあったが、古代シュメールでは女性はもともと力を持っていた。そして多くの女性祭司がいたと記録されている
しかし人口の増大に対処するためにますます階級的になっていく社会と漸進的な権力の集中化は
古い秩序の平等で女性中心の親族集団を侵食
エラムの女神フンバンは夫シュシナク
前三千年紀・・
「弱さの父」
前二千年紀の半ば・・「神々の父」
「エヌマ・エリシュ」
ティアマトは自分自身の息子マルドゥクによって殺される最初の者
前8世紀・・「天と地との神々の守護者」
アラブ人は紅海をティアマト
と呼ぶ
バーバラ・ウォーカーによれば、紅海はティアマトの経血の貯蔵所
脱線ばかりで、すすみませんが、少し間をおいて 図像検索をしながら次に続きます・・
原題 Goddess: Mother of Living Nature
バーバラ・ウォーカー:
『 神話・伝承事典―失われた女神たちの復権』
マリア・ギンブタス:
『古ヨーロッパの神々 』